地方馬主のメリット・デメリット|3年間の経験から正直に語る
- POPEYE

- 11月7日
- 読了時間: 6分
「馬主になったら、どんな良いことがあるんだろう?」
「逆に、大変なことや後悔することはないのかな?」
地方馬主という夢の世界に一歩踏み出す前に、
その光と影、両方を知っておくことは非常に重要です。
私は地方競馬の馬主を始めて3年になりますが、
この間に天国のような喜びも、身を切るような辛さも経験してきました。
この記事では、これから馬主を目指すあなたが後悔しないために、
3年間の経験から見えた地方馬主のリアルなメリットとデメリットを、
包み隠さず正直にお話しします。
結論:それでも馬主は「最高の趣味」である
先に結論を言わせてください。デメリットもたくさんありますが、
それらを補って余りあるほどの感動と興奮が、馬主にはあります。
もしあなたが本当に馬を愛し、競馬を愛しているなら、
馬主は間違いなく「最高の趣味」になるでしょう。
それでは、具体的なメリットとデメリットを比較していきましょう。
メリット(光) | デメリット(影) |
1. 人生が変わるほどの感動体験 | 1. 経済的な負担が大きい |
2. 一般ファンでは味わえない特権 | 2. 精神的な負担(ストレス) |
3. 生涯付き合える仲間との出会い | 3. 思い通りにいかないことばかり |
4. 社会的なステータスの向上(自称w) | 4. 時間的な制約 |
5. 税制上の優遇措置 | 5. 引退後の問題 |
地方馬主の5つのメリット(光)
まずは、お金では決して買えない、
馬主だけが味わえる素晴らしいメリットからお話しします。
メリット1:人生が変わるほどの感動体験
自分の愛馬が、大観衆の前でゴール板を駆け抜ける。
その瞬間、全身に鳥肌が立ち、声にならないほどの興奮がこみ上げてきます。
特に、初めて勝利した時の「口取り写真」は、一生の宝物です。
騎手や調教師、厩舎スタッフと喜びを分かち合うあの瞬間は、
何度経験しても格別です。この感動を知ってしまったら、もう馬主はやめられません。
メリット2:一般ファンでは味わえない特権
馬主になると、「関係者」として扱われ、
一般のファンでは決して立ち入れない場所に入ることができます。
•馬主席での観戦: ゴール前の特等席で、ゆったりとレースを観戦できます。
•パドックでの周回: レース前の愛馬を、柵の内側から見守ることができます。
•厩舎訪問: 事前に連絡すれば、厩舎で愛馬にニンジンをあげたり、触れ合ったりすることができます。
•全国の競馬場に無料で入場: 馬主証があれば、JRA・地方を問わず、全国すべての競馬場に無料で入場できます。 [1]
メリット3:生涯付き合える仲間との出会い
馬主になると、年齢や職業、社会的地位に関係なく、
同じ「馬好き」という共通点で多くの人と繋がることができます。
調教師や騎手はもちろん、他の馬主仲間との交流は、人生を豊かにしてくれます。
レース後に飲みながら競馬談義に花を咲かせるのは、至福のひとときです。
キングビーホースクラブのような共有クラブならさらに仲間との絆を深めやすいでしょう。
メリット4:社会的なステータスの向上
「馬主である」ということは、社会的な信用の証でもあります。
馬主資格の審査には所得条件などがあるため、「馬主=経済的に安定している成功者」
というイメージを持たれやすいのは事実です。
ビジネスの場やプライベートで、会話のきっかけになったり、
相手に信頼感を与えたりする場面が実際に多くありました。
メリット5:税制上の優遇措置
馬主活動が「事業」として認められれば、
預託料や馬の購入費用などを経費として計上できます。
もし赤字が出た場合、その赤字分を給与所得など他の所得と損益通算することで、
所得税や住民税の還付を受けられる可能性があります。
これは、馬主活動を継続していく上で大きなメリットとなります。
地方馬主の5つのデメリット(影)
次に、目を背けてはならない厳しい現実、デメリットについてお話しします。
デメリット1:経済的な負担が大きい
これが最大のデメリットです。
馬は生き物であり、お金を生む「投資商品」ではありません。
別の記事でも解説しましたが、預託料だけで年間400万円以上がかかります。
賞金を稼いでくれる馬はほんの一握りで、ほとんどの馬は赤字になります。
「儲けたい」という気持ちで始めると、ほぼ確実に失敗します。
デメリット2:精神的な負担(ストレス)
愛馬がなかなか勝てない、デビューできない、ケガをしてしまった…など、
馬主は常に心配事が絶えません。
特に、期待していた馬が思うように走らない時の精神的なストレスは相当なものです。
SNSでの心無いヤジに心を痛めることもあります。
馬への愛情が深ければ深いほど、その苦しみも大きくなります。
デメリット3:思い通りにいかないことばかり
競馬は「ブラッドスポーツ」と言われるように、血統が良くても走るとは限りません。
調教で素晴らしい動きを見せていても、
レースでは全く力を発揮できないことも日常茶飯事です。
天候、馬場状態、展開、相手関係など、不確定要素が多すぎます。
人間の努力だけではどうにもならない、自然の摂理を痛感させられます。
デメリット4:時間的な制約
レース当日はもちろん、平日の調教を見に行ったり、
牧場や厩舎を訪問したりと、馬主は意外と時間を取られます。
特に、遠方の競馬場に愛馬が出走する際は、移動だけでも一日がかりです。
仕事との両立をどうするか、家族の理解を得られるか、という問題も出てきます。
デメリット5:引退後の問題
競走馬として走れる期間は、長くても数年です。
引退後のセカンドキャリアをどうするか、という問題は非常に重要です。
幸い、近年は引退馬支援の活動が活発になっていますが、
すべての馬が安楽な余生を送れるわけではありません。
馬主には、愛馬の生涯に責任を持つ覚悟が求められます。
まとめ:デメリットを理解した上で、夢への一歩を
地方馬主のリアルなメリットとデメリットをお話ししました。
厳しい現実もたくさんありますが、
それでも私は「馬主になって本当に良かった」と心から思っています。
デメリットを最小限に抑え、メリットを最大限に享受する方法。
それが「共有馬主」です。
•経済的負担: 複数人で分担するため、リスクが1/10や1/20に
•精神的負担: 仲間と喜びも悲しみも分かち合える
•専門的な知見: AIとプロの目で、成功確率の高い馬を選べる
キングビーホースクラブは、
あなたが馬主として最高の体験をするための、万全のサポート体制を整えています。
この記事を読んで、デメリットを理解した上で、
それでも「挑戦してみたい」と感じたなら、あなたはもう馬主になる素質があります。
ぜひ、私たちと一緒に、夢への扉を開けてみませんか?
参考文献
[1] JRA. 「馬主になると、どのような特典がありますか?」.
https://www.jra.go.jp/owner/qa/04.html, (参照 2025-11-06).