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【競馬初心者向け】初期馴致の次は?「本格的な育成調教」のステップと用語を解説!

  • 執筆者の写真: POPEYE
    POPEYE
  • 5 日前
  • 読了時間: 4分

前回の記事では、競走馬になるための第一歩である

「初期馴致(しょきなんち)」について解説しました。


では、人に慣れ、馬具にも慣れた1歳馬は、

次にどのようなステップを踏んでいくのでしょうか?


今回は、初期馴致を終えた馬が行う「本格的な育成調教」について、

その具体的な内容と、調教レポートを読み解く上で欠かせない専門用語を

わかりやすく解説していきます!


育成調教とは?初期馴致との違い


初期馴致が「馬が人を受け入れるための基礎訓練」だとすれば、

育成調教は「競走馬としてレースで走るための心身を作るトレーニング」です。


人間で言えば、小学校を卒業し、アスリートになるために中学校の部活動で本格的な練習を始めるようなイメージです。

この期間に、競走馬として必要な基礎体力、スピード、そして精神力を鍛え上げていきます。


スピードを上げる!馬の走り方「四種の歩法」


育成調教では、馬の走り方を段階的にスピードアップさせていきます。

馬の走り方には、大きく分けて4つの種類があります。


1.常歩(なみあし)/ ウォーク


•パカパカと歩く、最も基本的な歩き方。調教の準備運動やクールダウンで行われます。

2.速歩(はやあし)/ トロット

•トントンとリズミカルに走る歩法。通称「ダク」とも呼ばれます。基礎体力をつけるための重要なトレーニングです。

3.駈歩(かけあし)/ キャンター

•「パッパカ、パッパカ」と3拍子で走る、レースでも基本となる走り方。通称「キャンター」と呼ばれ、調教の大部分はこのキャンターで行われます。

4.襲歩(しゅうほ)/ ギャロップ

•全力疾走。レースの直線などで見られる、最も速い走り方です。


育成調教では、まず「ダク」でじっくり体力をつけ、

次に「キャンター」でスピードと持久力を養い、

最終的に「ギャロップ」でレースに対応できるトップスピードを磨いていきます。


調教レポートが面白くなる!頻出・重要用語集


調教が進むと、クラブのレポートにも専門用語がたくさん出てきます。

これさえ押さえれば、レポートを読むのがもっと楽しくなります!


用語

読み方

説明

ハロン

はろん

競馬で使われる距離の単位。1ハロン = 200mです。「6ハロン」なら1200mになります。

調教タイム

ちょうきょうたいむ

馬が一定の距離を走るのにかかった時間。「ハロン15秒」という言葉がよく使われ、これは200mを15秒で走るペースを指します。「15-15(じゅうごじゅうご)」と書かれれば、最後の2ハロンをそれぞれ15秒で走った、という意味です。

馬なり

うまなり

騎手が特に追う(鞭を使ったり、手綱をしごいたりする)ことなく、馬の走る気に任せて楽に走っている状態。余力がある証拠です。

強め

つよめ

馬なりよりは少し気合をつけ、やや負荷をかけた状態。

一杯

いっぱい

騎手が手綱をしごいて、馬の能力を最大限引き出そうと追っている状態。レースに近い負荷がかかっています。

トレセン

とれせん

JRAの**「美浦(みほ)トレーニング・センター」(関東)と「栗東(りっとう)トレーニング・センター」(関西)**のこと。デビュー前の馬は、育成牧場からここに入厩し、最終調整を行います。

調教を行う場所


調教は、様々な馬場(コース)で行われます。


•坂路(はんろ):心肺機能とパワーを鍛える坂道コース。

•ウッドチップ:木のチップを敷き詰めたコース。クッション性が高く、脚への負担が少ないのが特徴。

•ダート:砂のコース。日本の地方競馬の多くはダートコースです。

•芝:芝生のコース。中央競馬の主要レースで使われます。


まとめ


本格的な育成調教は、馬をアスリートへと変貌させる重要なプロセスです。


•ダクやキャンターで基礎を作り、

•坂路でパワーをつけ、

•ハロン15秒のペースで走り込み、

•トレセンに入厩してデビューを目指す。


こうした流れを理解すると、愛馬のレポートに書かれている一言一句が、

その子の成長の証として、より深く心に響くはずです。


キングビーホースクラブの若駒たちが、どのような成長曲線を描いていくのか、

ぜひ一緒に見守っていきましょう!

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