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【初心者ガイド】個人馬主と法人馬主、税金で有利なのはどっち?税務の違いを徹底解説!

  • 執筆者の写真: POPEYE
    POPEYE
  • 2025年11月5日
  • 読了時間: 4分

「馬主になったら、税金ってどうなるの?」


馬主を目指す上で、お金の話は避けて通れません。特に、賞金にかかる税金や、経費として認められる範囲は、個人で馬主になるか、会社(法人)として馬主になるかで大きく異なります。


こんにちは!地方競馬の共有馬主クラブ「キングビーホースクラブ」の代表です。


この記事では、馬主活動における税金の仕組みを、初心者の方にも分かりやすく、どこよりも詳しく解説します。自分はどちらのタイプが合っているのか、ぜひ参考にしてください。


【比較表】個人馬主と法人馬主の税務面の違い


まずは、主な違いを一覧で見てみましょう。

項目

個人馬主(所得税)

法人馬主(法人税)

税率

5%~45%(累進課税)

約23%(実効税率)

所得の区分

事業所得 or 雑所得

事業所得

損益通算

制限あり

会社の他の事業と通算可能

損失の繰越

3年間

7年間

経費の範囲

制限あり

広い

青色申告特別控除

最大65万円

なし

それでは、各項目を詳しく見ていきましょう。


個人馬主の税金:「事業所得」か「雑所得」かが運命の分かれ道


個人馬主の場合、馬主活動で得た所得は「事業所得」または「雑所得」のどちらかに分類されます。そして、どちらに分類されるかで、税金の負担が大きく変わります。


「事業所得」になるための条件


国税庁の指針によると、以下の条件を満たすと「事業所得」として認められやすくなります。[1]


•5頭以上を保有している

•2~4頭を保有し、過去3年間のうち黒字の年がある、または年5回以上出走している

•1頭を保有し、過去3年間で継続的に収入があり、年5回以上出走している


これらの条件を満たさない場合は「雑所得」となります。


【豆知識】共有馬主でも「頭数」は合算できる!

「5頭以上保有なんて、ハードルが高すぎる…」と感じた方もご安心ください。

共有馬主の場合、この「頭数」は保有する口数(持分)に応じて合算されます。


例えば、1頭を20口(1口5%)に分割している場合:

•1頭の馬の1口(5%)を保有 → 0.05頭

•20頭の馬の1口(5%)ずつを保有 → 0.05頭 × 20頭 = 1頭


つまり、合計100口(5% × 100口 = 500%)を保有すれば、5頭を保有しているのと同じと見なされ、「事業所得」の条件を満たすことができるのです!

キングビーホースクラブのような共有制度を使えば、

複数の馬に分散投資しながら、賢く「事業所得」を目指すことも可能です。


事業所得のメリット:節税効果が高い!


•損益通算:馬主活動で赤字が出た場合、給与所得など他の所得と合算して、

全体の所得を圧縮できます。これにより、所得税や住民税を安くすることができます。


•青色申告:青色申告をすることで、最大65万円の特別控除が受けられます。

•損失の繰越:赤字を最大3年間繰り越すことができます。


雑所得のデメリット


•損益通算ができない:赤字が出ても、他の所得と合算できません。

•損失の繰越ができない:赤字は切り捨てられます。

つまり、個人馬主は「事業所得」として認められるかどうかが、節税の鍵となります。


法人馬主の税金:安定した節税効果


すでに会社を経営している方であれば、法人として馬主になるのが非常に有利です。


法人馬主のメリット


•損益通算が自由:馬主活動の赤字は、会社の他の事業の黒字と自由に相殺できます。本業の利益を圧縮できるため、高い節税効果が期待できます。

•経費の範囲が広い:馬主活動に関連する費用(交通費、交際費など)を、個人よりも広く経費として計上しやすいです。

•損失の繰越期間が長い:赤字を最大7年間繰り越すことができます。

•税率がほぼ一定:所得税のような累進課税ではないため、大きな利益が出た場合でも税率が安定しています。[2]


法人馬主のデメリット


•会社設立・維持のコスト:会社を設立するための費用や、税理士への顧問料など、維持コストがかかります。


結論:どちらが有利?


サラリーマンなど、個人で始めるなら

まずは**「個人馬主」としてスタートし、「事業所得」を目指す**のが現実的です。キングビーホースクラブのような共有制度を利用して、少ない頭数から始め、徐々に規模を拡大していくのが良いでしょう。


すでに会社を経営しているなら


迷わず「法人馬主」をおすすめします。本業との損益通算による節税メリットは非常に大きいです。


まとめ:税金の知識は馬主の必須科目


馬主活動における税金は、少し複雑に感じるかもしれません。しかし、正しい知識を身につけることで、賢く節税し、より長く馬主ライフを楽しむことができます。


•個人馬主:まずは「事業所得」を目指すのが目標

•法人馬主:すでに会社を持っているなら、節税メリット大


キングビーホースクラブでは、会員様が安心して馬主活動を始められるよう、

税務に関するご相談もサポートしています。もちろん、

最終的な判断は税理士にご相談いただくのが一番ですが、

基本的な知識や考え方については、いつでもお気軽にご質問ください。


夢の馬主ライフ、税金の不安を解消して、一歩踏み出してみませんか?


参考文献


[1] 国税庁. 「競走馬の保有に係る所得の税務上の取扱いについて(通知)」. https://www.nta.go.jp/law/joho-zeikaishaku/shotoku/shinkoku/030819/01.htm

[2] JBISサーチ. 「でも、馬主ってハードル高そう…」. https://enjoy.jbis.or.jp/owner/variety

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