『ザ・ロイヤルファミリー』第3話で描かれた「庭先取引」とは?馬の値段はどう決まる?現役クラブ代表が解説
- POPEYE

- 11月5日
- 読了時間: 3分
『ザ・ロイヤルファミリー』第3話、見ましたか?
今回は、馬の取引方法である**「セリ市」と「庭先取引(にわさきとりひき)」
**がテーマでしたね。
ドラマでは、加奈子(松本若菜さん)の父・剛史(木場勝己さん)が「庭先取引」にこだわり、馬主と直接交渉するシーンが印象的でした。
「セリ市ってよく聞くけど、庭先取引って何?」 「馬の値段って、一体どうやって決まるの?」
そんな疑問を持った方も多いのではないでしょうか。
こんにちは!地方競馬の共有馬主クラブ「キングビーホースクラブ」の代表です。
今回は、『ザ・ロイヤルファミリー』第3話で描かれた「庭先取引」と「馬の値段」について、現役クラブ代表の視点から分かりやすく解説します!
馬の取引方法はこの2つ!「セリ市」と「庭先取引」
競走馬を売買する方法は、大きく分けて2つあります。
取引方法 | 特徴 |
セリ市 | ・市場で多くの買い手が競り合って値段を決める ・価格が高騰することもあれば、安く買えることもある ・誰でも参加できる(要登録) ・ドラマでよく見るシーン |
庭先取引 | ・生産者(牧場)と馬主が直接交渉して値段を決める ・市場に出回らない良血馬を買える可能性がある ・生産者との強い信頼関係が必要 ・ドラマで剛史がこだわっていた方法 |
セリ市:オークション形式の公開市場
セリ市は、まさにオークションです。生産者が馬を上場し、買いたい馬主たちが値段を競り合います。一番高い値段をつけた人がその馬を落札できます。
メリットは、多くの馬を比較検討できること。デメリットは、ライバルが多いと価格が高騰してしまうことです。
庭先取引:牧場と馬主の直接交渉
庭先取引は、生産者と馬主が1対1で交渉する、非公開の取引です。
生産者にとっては、市場の評価に左右されず、自分たちが信じる価格で馬を売れるメリットがあります。馬主にとっては、セリ市に出てこないような特別な馬に出会えるチャンスがあります。
しかし、これには生産者との長年の付き合いや、強い信頼関係が不可欠。ドラマで剛史が馬主と揉めていたように、非常にデリケートな交渉なのです。
馬の値段は何で決まる?3つのポイント
ドラマでは、2億3000万円という超高額な馬が出てきましたが、馬の値段は何で決まるのでしょうか?
1. 血統(けっとう)
一番大きな要素は、父馬と母馬の実績です。
•父が有名なG1馬(例:ディープインパクト、キタサンブラック)
•母や兄弟に活躍馬がい
といった良血馬は、活躍する可能性が高いと期待され、値段が高くなります。
2. 馬体(ばたい)
馬の骨格や筋肉のつき方、歩き方なども重要な評価ポイントです。
•バランスの取れた体つき
•しなやかな筋肉
•スムーズな歩様
など、専門家が「走る馬」の資質を見抜きます。
3. 市場の評価
セリ市では、買い手の人気も価格に影響します。
•多くの馬主が「欲しい」と思う
•血統や馬体以外の魅力がある(例:毛色、顔つき)
といった要素で、価格が予想以上に上がることもあります。
まとめ:庭先取引は信頼の証
『ザ・ロイヤルファミリー』第3話で描かれた「庭先取引」は、馬主と生産者の深い信頼関係があって初めて成り立つ、特別な取引です。
私たちキングビーホースクラブも、生産者の皆様との関係を大切にし、1頭1頭の馬と真摯に向き合っています。
ドラマをきっかけに、馬の値段や取引方法に興味を持った方は、ぜひセリ市の映像などを見てみてください。その熱気に圧倒されるはずです!
▼キングビーホースクラブの募集馬はこちら https://www.kingbee-horseclub.com/horse