【完全ガイド】地方馬主になる方法|条件・費用・手続きを5ステップで徹底解説
- POPEYE

- 11月7日
- 読了時間: 6分
「自分の馬が競馬場を走る姿を見てみたい」 「馬主って、お金持ちだけの世界じゃないの?」
そんな夢や疑問をお持ちではありませんか?
実は、地方競馬の馬主は、多くの人が考えているよりもずっと身近な存在です。
中央競馬(JRA)に比べて条件が緩やかで、
サラリーマンでも馬主になる夢を叶えている人がたくさんいます。
この記事では、地方馬主になるための具体的な方法を、
5つのステップに分けて徹底的に解説します。
条件、費用、手続きのすべてがこの記事一本で分かります。
キングビーホースクラブでの経験も交えながら、リアルな情報をお届けします。
ステップ1:馬主になるための「条件」を知る
まず、誰でも馬主になれるわけではありません。
地方競馬全国協会(NAR)が定める経済的な要件と、
過去に問題を起こしていないかという基準をクリアする必要があります。
個人の場合:所得500万円以上が目安
個人の場合、最も重要なのが所得条件です。
年間の所得金額が、原則として500万円以上であること。
これは、給与所得者の場合、給与所得控除後の金額(源泉徴収票に記載)を指します。
いわゆる「年収」や「手取り」とは異なるので注意が必要です。 [1]
年収の目安 | 給与所得控除後の金額 |
約670万円 | 約500万円 |
約850万円 | 約660万円 |
約1,000万円 | 約810万円 |
注:上記の年収はあくまで目安です。正確な金額は国税庁の速算表でご確認ください。
この所得条件は、馬を安定して所有し続けるための経済的な基盤があるかどうかの指標です。
一時的に所得が500万円を超えただけでは審査に通らない場合もあり、継続的に安定した収入があることが重要視されます。
法人の場合:資本金300万円以上
法人の場合は、所得ではなく資本金や決算状況が審査されます。
•払込済資本金または履行済出資の総額が300万円以上であること
•直近2か年の決算が連続して赤字となっていないこと
•直近の決算において債務超過となっていないこと [1]
共通の条件:過去に問題を起こしていないこと
個人・法人共通で、以下のような欠格事由に該当しないことが求められます。
•破産者で復権を得ていない者
•競馬法、日本中央競馬会法、自転車競技法、小型自動車競走法又はモーターボート競走法の規定に違反して罰金以上の刑に処せられた者
•禁錮以上の刑に処せられた者
•暴力団員又は暴力団員でなくなった日から5年を経過しない者 [1]
ステップ2:必要な「費用」を把握する
馬主になるには、大きく分けて「馬の購入費用(初期費用)」と
「維持費(ランニングコスト)」の2つがかかります。
初期費用:馬の購入価格
馬の価格は、血統や年齢、トレーニングの進捗状況によって大きく異なります。
購入方法 | 価格帯の目安 |
セリ市 | 100万円~数千万円 |
私的購入(庭先取引) | 100万円~1000万円程度が多い |
共有馬主クラブ | 1口2万円~(馬代10万円~) |
キングビーホースクラブのような共有馬主クラブなら、
1頭の馬を複数人(最大20人)で所有するため、1人あたりの負担を大幅に軽減できます。
初めての方には、リスクを抑えられる共有馬主から始めるのがおすすめです。
維持費:月々の預託料
馬を所有すると、厩舎に預けて管理してもらうための「預託料」が毎月かかります。
これには、飼料代、トレーニング代、厩舎スタッフの人件費などが含まれます。
•南関東4競馬場(浦和、船橋、大井、川崎): 月額 約40万円
•その他の地方競馬場: 月額 約15万円~20万円
共有馬主の場合、この維持費も口数に応じて分割して負担します。例えば20口で共有する場合、1人あたりの月々の負担は1万円~1.5万円程度です。
ステップ3:「馬」を探して選ぶ
条件と費用をクリアしたら、いよいよ愛馬探しです。馬を探す方法は主に4つあります。
1. セリ市に参加する
全国各地で開かれる競走馬のオークションです。
自分の目で馬を見て、予算内で競り落とします。初心者にはハードルが高いですが、掘り出し物に出会える可能性もあります。
2. 調教師や牧場から紹介してもらう(私的購入)
信頼できる調教師や牧場とのコネクションがあれば、市場に出る前の馬を紹介してもらうことも可能です。
3. オークションに参加する
最も手軽な方法です。中央競馬での未勝利や環境があわない、馬主事情など、
現在はサラブレッドオークションとサタデーオークションの2つがメインで毎週、
WEB上で開催されています。ただしケガなどリスクのある馬も多いため、
調教師などと事前の相談をオススメいたします。
4. 共有馬主クラブに参加する
最も手軽で安心な方法です。クラブが専門家の目で選んだ馬の中から、自分の好みに合う馬を選んで出資します。キングビーホースクラブでは、AIによるデータ分析と競馬のプロの目利きを組み合わせて、勝てる可能性の高い馬を厳選しています。
ステップ4:「馬主登録」を申請する
所有する馬が決まったら、地方競馬全国協会(NAR)に馬主登録を申請します。
これが最も時間と手間がかかるステップです。
申請から登録までの流れ
1.必要書類の準備: 申請書、住民票、身分証明書、所得証明書類、確定申告書の写しなど、多数の書類が必要です。 [2]
2.申請書類の提出: 所属する予定の競馬場の馬主協会などを通じて、NARに提出します。
3.審査: NARによる審査が行われます。書類に不備がなければ、面接に進みます。
4.面接: 申請者本人との面接が行われます。馬主になる動機や競馬への知識などが問われます。
5.登録完了: 審査に合格すると、晴れて馬主登録が完了し、「馬主証」が交付されます。
審査期間は5ヶ月が目安
馬主登録申請書類を提出してから登録となるまでの標準処理期間は概ね5か月です。 [3]
書類の不備や申請が集中する時期によっては、さらに時間がかかることもあります。
馬のデビューに間に合わせるためには、早めに準備を始めることが重要です。
ステップ5:いよいよ馬主デビュー!
馬主登録が完了すれば、いよいよ馬主としての生活がスタートします。
自分の馬がレースに出走する日は、何物にも代えがたい興奮と感動を味わえるでしょう。
•馬主席での観戦: 一般席とは違う、特別な空間でレースを観戦できます。
•パドックでの周回: レース前の愛馬の様子を間近で見守ります。
•口取り写真: 見事に勝利すれば、騎手や関係者と一緒に記念撮影に参加できます。
まとめ:地方馬主は夢じゃない!
地方馬主になるための5つのステップを解説しました。
1.条件を知る: 個人なら所得500万円以上が目安
2.費用を把握する: 初期費用(馬代)と維持費(預託料)がかかる
3.馬を探す: 共有馬主クラブなら初心者でも安心
4.馬主登録を申請する: 審査期間は約5ヶ月
5.馬主デビュー: 感動の体験が待っている
キングビーホースクラブでは、月々2万円から始められる共有馬主制度をご用意しています。面倒な手続きのサポートはもちろん、AIとプロの目で厳選した「勝てる馬」で、あなたの馬主ライフを成功に導きます。
まずは募集馬一覧をご覧いただき、夢への第一歩を踏み出してみませんか?
参考文献
[1] 地方競馬全国協会. 「地方競馬の馬主になるには」. https://www.keiba.go.jp/about/outline/owner.html, (参照 2025-11-06).
[2] 地方競馬全国協会. 「馬主登録申請に必要な書類(個人の場合)」. https://www.keiba.go.jp/association/owner_faq.html, (参照 2025-11-06).
[3] 地方競馬全国協会. 「馬主申請Q&A」. https://www.keiba.go.jp/association/owner_faq.html, (参照 2025-11-06).