【地方競馬馬主必見】強い馬の見分け方完全ガイド|ダート適性・血統・馬体を徹底解説
- POPEYE

- 11月8日
- 読了時間: 8分
はじめに
地方競馬で活躍する馬を見分けることは、馬主にとって最も重要なスキルの一つです。
中央競馬とは異なり、地方競馬にはダート適性、タフさ、気性の良さなど、
独自の適性が求められます。本記事では、
地方競馬で勝てる馬を見抜くためのポイントを、血統、馬体、気性、
調教の4つの観点から徹底解説します。初めて馬主になる方も、
この記事を読めば、強い馬を見分ける基礎知識が身につきます。
地方競馬と中央競馬の違い
ダート100%の世界
地方競馬の最大の特徴は、ほぼ100%がダートコースであることです。
中央競馬では芝レースが主流ですが、地方競馬では芝レースはほとんどありません。
そのため、地方競馬で活躍する馬には、ダート適性が絶対条件となります。
芝とダートでは、求められる能力が大きく異なります。芝はスピードとスタミナが重視されるのに対し、ダートはパワーと瞬発力が重視されます。
ダートでは砂を蹴り上げながら走るため、筋肉質でパワフルな馬が有利です。
短距離〜中距離が中心
地方競馬では、1,200m〜1,600m程度の短距離から中距離のレースが中心です。
中央競馬のような2,000m以上の長距離レースは少なく、
スピードとパワーが求められます。そのため、
スタミナよりもスピードとパワーを兼ね備えた馬が活躍します。
開催頻度が高い
地方競馬は、中央競馬と比べて開催頻度が高いのが特徴です。
南関東4競馬場(大井、川崎、船橋、浦和)では、ほぼ毎日レースが開催されています。
そのため、タフで気性の良い馬が求められます。
頻繁にレースに出走できる馬こそが、地方競馬で稼げる馬なのです。
価格帯が比較的安価
地方競馬向けの馬は、中央競馬向けの馬と比べて比較的安価です。
セリでの落札価格も、数百万円から数千万円程度が中心で、
中央競馬の億単位の馬と比べると手が届きやすい価格帯です。
共有馬主として参加する場合、月2万円程度から始められるため、
初心者にも優しい環境です。
地方競馬の特徴まとめ:
•ダート100%
•短距離〜中距離が中心
•開催頻度が高い
•価格帯が比較的安価
•タフで気性の良い馬が求められる
血統の見方
ダート実績のある種牡馬
地方競馬で活躍する馬を見分ける第一のポイントは、血統です。
特に、父馬(種牡馬)がダートで実績を残しているかどうかが重要です。
ダートで活躍する種牡馬の代表例:
•ヘニーヒューズ:ダート短距離で圧倒的な実績
•パイロ:ダート中距離で活躍
•ゴールドアリュール:地方競馬で絶大な人気
•エンパイアメーカー:パワフルなダート馬を輩出
•クロフネ:ダート適性が高い
•キングカメハメハ:万能型だがダートでも活躍
•ベンバトル:新種牡馬として注目(シジミノヒナコの父)
これらの種牡馬は、ダートで活躍する産駒を多く輩出しています。
セリや出資馬を選ぶ際には、
父馬がダート実績のある種牡馬かどうかを必ずチェックしましょう。
母系の影響
父馬だけでなく、母馬(母系)の血統も重要です。
母馬がダートで活躍していた場合、その産駒もダート適性を持つ可能性が高くなります。
また、母の父(母父)がダート実績のある種牡馬であることも、
ダート適性を判断する材料になります。
例えば、シジミノヒナコの母ウインプルミエは、
ステイゴールドを母父に持ち、母系には重賞馬を多数輩出する名牝系があります。
このような母系の実績も、馬の能力を判断する重要な要素です。
血統表の読み方
血統表を読む際には、以下のポイントに注目しましょう。
1.父馬のダート実績:ダートで活躍した種牡馬か
2.母馬のダート実績:母馬がダートで活躍していたか
3.母父のダート実績:母の父がダート実績のある種牡馬か
4.兄弟馬の実績:同じ母から生まれた兄弟馬が活躍しているか
5.近親の実績:近親に重賞馬がいるか
血統表を読むことで、その馬がダート適性を持つかどうかをある程度予測できます。
血統のポイントまとめ:
•ダート実績のある種牡馬を選ぶ
•母系の実績も重要
•血統表を読んでダート適性を判断
•兄弟馬や近親の実績もチェック
馬体の見方
パワフルな筋肉質
地方競馬で活躍する馬は、パワフルな筋肉質の馬体を持っています。
ダートでは砂を蹴り上げながら走るため、筋肉がしっかりとついた馬が有利です。
セリや牧場見学で馬を見る際には、以下のポイントに注目しましょう。
1.胸前の筋肉:胸前の筋肉が発達しているか
2.後肢の筋肉:後肢(お尻)の筋肉が盛り上がっているか
3.全体のバランス:頭から尾まで全体のバランスが良いか
4.骨格の太さ:骨格がしっかりしているか
パワフルな筋肉質の馬は、ダートで力強く走ることができます。
適度な馬体重
馬体重も重要なポイントです。地方競馬では、450kg〜500kg程度の馬体重が理想的です。
軽すぎるとパワー不足になり、重すぎると動きが鈍くなります。
脚元の確認
脚元の状態も必ずチェックしましょう。
脚元に不安があると、怪我のリスクが高まります。
1.繋ぎの角度:繋ぎ(足首)の角度が適切か
2.蹄の形:蹄の形が整っているか
3.脚の太さ:脚が太くしっかりしているか
4.関節の状態:関節に腫れや異常がないか
脚元がしっかりしている馬は、長く活躍できる可能性が高くなります。
歩様の確認
歩様(歩き方)も重要です。セリや牧場見学では、馬が歩く様子を必ず確認しましょう。
1.歩幅:歩幅が大きいか
2.リズム:リズムが良いか
3.バランス:左右のバランスが良いか
4.力強さ:力強く歩いているか
歩様が良い馬は、走りも良いことが多いです。
馬体のポイントまとめ:
•パワフルな筋肉質
•適度な馬体重(450kg〜500kg)
•脚元がしっかりしている
•歩様が良い
気性の見方
気性の良さが重要
地方競馬では、気性の良さが非常に重要です。
気性が悪いと、調教がうまくいかなかったり、レースで力を発揮できなかったりします。
気性の良い馬の特徴:
1.人懐っこい:人に対して友好的
2.落ち着いている:パドックで落ち着いている
3.素直:調教師の指示に素直に従う
4.集中力がある:レースに集中できる
気性の悪い馬の特徴:
1.神経質:些細なことで驚く
2.攻撃的:人や他の馬に攻撃的
3.頑固:調教師の指示に従わない
4.集中力がない:レースに集中できない
気性の良い馬は、調教がスムーズに進み、レースでも力を発揮しやすくなります。
タフさ
地方競馬では、タフさも重要です。
開催頻度が高いため、頻繁にレースに出走できるタフな馬が求められます。
タフな馬の特徴:
1.回復力が高い:レース後の回復が早い
2.怪我をしにくい:脚元がしっかりしている
3.食欲がある:食欲旺盛で体調を維持できる
4.ストレスに強い:ストレスに強く、環境の変化に適応できる
タフな馬は、長く活躍できる可能性が高くなります。
気性のポイントまとめ:
•気性の良い馬を選ぶ
•タフな馬を選ぶ
•パドックや牧場見学で気性を確認
•調教師の評価も参考にする
調教の見方
調教タイムの確認
調教タイムは、馬の能力を判断する重要な指標です。
地方競馬では、調教タイムが公開されることが多いため、必ずチェックしましょう。
シジミノヒナコの調教タイム:
•半マイル(800m):13.7秒 - 11.6秒
この調教タイムは、2歳牝馬としては優秀なタイムです。
特に、終いの11.6秒は、スピードとパワーを兼ね備えていることを示しています。
調教の内容
調教タイムだけでなく、調教の内容も重要です。
1.坂路調教:坂路でのパワー強化
2.ゲート練習:ゲートからのスタート練習
3.併せ馬:他の馬と一緒に走る練習
4.追い切り:全力で走る練習
調教の内容を確認することで、馬の成長過程を把握できます。
調教師の評価
調教師の評価も非常に重要です。
調教師は、馬の能力や気性を最もよく知っている人物です。
調教師が「この馬は良い」と評価している場合、その馬は期待できる可能性が高いです。
調教のポイントまとめ:
•調教タイムを確認
•調教の内容を確認
•調教師の評価を参考にする
•成長過程を把握する
まとめ
地方競馬で活躍する馬を見分けるためには、
血統、馬体、気性、調教の4つの観点から総合的に判断することが重要です。
血統:ダート実績のある種牡馬を選ぶ 馬体:パワフルな筋肉質で脚元がしっかりしている 気性:気性が良くタフな馬を選ぶ 調教:調教タイムと調教師の評価を確認
これらのポイントを押さえることで、地方競馬で勝てる馬を見抜く力が身につきます。
初めて馬主になる方も、この記事を参考にして、
強い馬を見分けるスキルを磨いてください。
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