【新規馬主向け】南関東競馬の賞金体系を徹底解説!手当や配分も紹介
- POPEYE

- 11月16日
- 読了時間: 4分
「馬主になったら、どれくらいの賞金がもらえるんだろう?」
「レースで勝てなくても、収入はあるの?」
馬主を目指す方、そして既に出資されている方にとって、
愛馬が稼いでくれる「賞金」の仕組みは、最も重要な関心事の一つです。
レースの賞金は、クラブの運営や次の馬への投資、
そして何より出資者の皆様への配当の原資となります。
今回は、地方競馬、特に南関東4競馬場の賞金体系について、
新規馬主の方にも分かりやすく徹底解説します。
レースの賞金だけじゃない!馬主の収入源
馬主の収入は、レースで1着から5着までに入った際に得られる「着内賞金」だけではありません。それ以外にも、馬主の経営を支える様々な「手当」が存在します。
収入の種類 | 内容 |
着内賞金 | レースで1着〜5着に入った場合に得られる賞金。 |
出走手当 | レースに出走するだけで、着順に関わらず得られる手当。 |
着外手当 | 6着以下だった場合に得られる手当。 |
付加賞 | 協賛企業などから提供される副賞。 |
着内賞金 - 勝利の栄光と報酬
これが馬主収入の柱となります。賞金額は、レースのクラスや格付けによって大きく異なります。当然ながら、A1クラスの重賞レースともなれば、その額は数千万円にも上ります。
【参考:南関東競馬・特別競走の1着賞金】
クラス | 1着賞金(目安) |
A1 | 600万円 |
A2 | 500万円 |
B1 | 320万円 |
B2 | 280万円 |
B3 | 240万円 |
C1 | 200万円 |
C2 | 180万円 |
C3 | 140万円 |
出走手当と着外手当 - 経営を支えるセーフティネット
たとえレースで勝てなくても、馬主には収入の道が残されています。それが「出走手当」と「着外手当」です。
•出走手当:レースに出走するだけで、着順に関わらず一定額が支給されます。これは、馬をレースに出走させるための経費(輸送費など)を補填する意味合いがあります。
•着外手当:6着以下に敗れた場合でも、少額ながら手当が支給されます。
これらの手当があるおかげで、馬主は安定した経営基盤の上で、
安心して愛馬をレースに送り出すことができるのです。
馬主への配分 - 実際に手元に残る金額は?
レースで得た賞金や手当が、全て馬主の収入になるわけではありません。
賞金の中から、厩舎関係者への「進上金」が支払われ、残った金額が馬主の取り分となります。
•進上金とは?:レースの賞金の中から、勝利に貢献した調教師、騎手、厩務員に支払われる成功報酬のことです。
一般的に、調教師へ10%、騎手へ5%、厩務員へ5%の合計20%が支払われます。
つまり、馬主の取り分は、賞金総額の約80%となります。
共有馬主クラブの場合
キングビーホースクラブのような共有馬主クラブでは、
この馬主の取り分(80%)から、さらにクラブの運営手数料(レース賞金の5%など、クラブ規定による)を差し引いた金額が、会員の皆様の出資口数に応じて分配されます。
キングビーホースクラブの独自ルール「5着内完全宣言」 当クラブでは、
レースで6着以下だった場合、クラブ手数料は一切いただきません。
これは、「勝てない馬からは、1円もいただくべきではない」という私たちの信念の表れです。会員の皆様とリスクを共有し、共に勝利の喜びを分かち合うことをお約束します。
まとめ:賞金体系の理解が馬主ライフを豊かにする
今回は、南関東競馬の賞金体系について解説しました。
•収入源は、着内賞金、出走手当、着外手当など多岐にわたる。
•賞金の中から、進上金(約20%)が厩舎関係者に支払われる。
•共有クラブでは、馬主の取り分からさらに手数料が引かれ、出資口数に応じて分配される。
賞金の仕組みを理解することで、レース観戦の視点も変わってきます。
「このレースで勝てば、いくら稼げるのか」「5着以内に入ってほしい!」といった、
馬主ならではの視点でレースを楽しむことができるでしょう。
次回は、レースに出走するためのルール、「出走条件」について詳しく解説します。