地方競馬の重賞レースとは?南関東の主要重賞も合わせて解説
- POPEYE

- 11月14日
- 読了時間: 3分
競馬の華やかさの象徴とも言える「重賞レース」。
しかし、地方競馬における重賞は、中央競馬とは少し異なる独自の体系を持っています。
これから馬主を目指す方、あるいは既に出資されている方にとって、この重賞の仕組みを理解することは、愛馬の目標設定や応援の楽しみを深める上で欠かせません。
今回は、地方競馬の重賞レースとは何か、
そして馬主にとってのその価値について、南関東競馬を中心に分かりやすく解説します。
重賞レースとは?
重賞レースとは、数あるレースの中でも特に重要度が高く、
賞金も高額に設定されている特別なレースのことです。
各競馬場や地区を代表する実力馬たちが、栄誉をかけて激突する舞台であり、
ファンからの注目度も非常に高くなります。
馬主にとって、愛馬を重賞レースに出走させることは大きな目標であり、
そこで勝利することは最高の栄誉と言えるでしょう。
地方競馬の重賞格付け
地方競馬の重賞レースは、その重要度や歴史、賞金額などに応じて、
いくつかの「格」に分類されています。特に、中央競馬(JRA)との交流があるレースは「ダートグレード競走」と呼ばれ、統一の格付けがなされています。
格付け | 名称 | 特徴 |
GⅠ / JpnⅠ | ジーワン / ジェーピーエヌワン | 世代や地区のチャンピオンを決める最高峰のレース。国際的に認められたレースは「GⅠ」、日本国内限定のレースは「JpnⅠ」と表記される。 |
GⅡ / JpnⅡ | ジーツー / ジェーピーエヌツー | GⅠ/JpnⅠに次ぐ重要なレース。GⅠ/JpnⅠへのステップレースとして位置づけられることが多い。 |
GⅢ / JpnⅢ | ジースリー / ジェーピーエヌスリー | 全国の実力馬が集う重要なレース。 |
SⅠ, SⅡ, SⅢ | エスワン、エスツー、エススリー | 南関東4競馬場が独自に定めている重賞格付け。Sは「South(南関東)」を意味し、その地区のチャンピオン決定戦などが含まれる。 |
馬主としては、まず南関東独自の**「SⅢ」での勝利を目指し、
そこから「SⅡ」、「SⅠ」、そして全国の猛者が集う「Jpn」**グレードへとステップアップしていくのが一般的な目標となります。
南関東4競馬場の主要な重賞レース
では、具体的に南関東ではどのような重賞レースが行われているのでしょうか。
ここでは、JpnⅠに格付けされている最高峰のレースをいくつかご紹介します。
•川崎記念(JpnⅠ)
•開催時期:4月
•競馬場:川崎競馬場
•特徴:古馬(4歳以上)によるダート中距離のチャンピオン決定戦。
•かしわ記念(JpnⅠ)
•開催時期:5月
•競馬場:船橋競馬場
•特徴:ダートマイル路線の実力馬が集う一戦。
•東京ダービー(JpnⅠ)
•開催時期:6月
•競馬場:大井競馬場
•特徴:3歳馬の世代チャンピオンを決める、南関東競馬で最も格式高いレースの一つ。
•帝王賞(JpnⅠ)
•開催時期:6月
•競馬場:大井競馬場
•特徴:上半期のダート競馬を締めくくる、中央・地方のトップホースが集結するレース。
•ジャパンダートクラシック(JpnⅠ)
•開催時期:10月
•競馬場:大井競馬場
•特徴:3歳ダート三冠の最終戦。
これらのレースに愛馬を出走させ、勝利することは、全ての馬主が夢見る最高の瞬間です。
まとめ:重賞制覇は馬主の夢
今回は、地方競馬における重賞レースの仕組みと、
南関東の主要なレースについて解説しました。
•重賞は、賞金も栄誉も大きい特別なレース
•格付けは「Jpn」と南関東独自の「S」がある
•東京ダービーなど、全国に誇るJpnⅠレースが多数存在する
キングビーホースクラブでは、会員の皆様の愛馬が、
いつかこの夢の舞台で輝ける日を目指して、日々の育成に取り組んでいます。
まずは目の前の一勝から、そしていつかは重賞の舞台へ。
その道のりを、ぜひ一緒に楽しんでいきましょう。
次回は、競走馬の強さを測る物差しである「クラス分け」について詳しく解説します。