【競馬初心者向け】「初期馴致」って何?1歳馬の調教用語をやさしく解説!
- POPEYE

- 5 日前
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「うちのクラブの1歳馬が、いよいよ初期馴致を開始しました!」
このような報告を見て、「初期馴致(しょきじゅんち)って何?」
「ナチ?」「どんなことをするの?」と疑問に思ったことはありませんか?
競走馬がデビューするまでには、様々なステップの調教が行われます。
特に1歳の秋から始まる「初期馴致」は、
馬が競走馬としての一歩を踏み出すための非常に重要な期間です。
今回は、競馬を始めたばかりの方や、これから馬主になることを考えている方に向けて、
1歳馬の調教に関する基本的な用語をわかりやすく解説します!
競走馬になるための第一歩!「初期馴致」とは?
初期馴致(しょきなんち)とは、簡単に言うと「馬を人に慣れさせ、
馬具を装着し、人が騎乗することに慣れさせるまでの一連の基礎訓練」のことです。
「ブレーキング」とも呼ばれます。
生まれたままの馬は、体に触られたり、何かを背負ったりすることに慣れていません。
人を乗せて走る競走馬になるためには、まず人間を信頼し、
指示を受け入れることを学ぶ必要があります。そのための最初のステップが初期馴致です。
初期馴致の主なステップ
馬の性格や成長に合わせて進め方は様々ですが、
一般的には以下のようなステップで進められます。
1.人に慣れる(馴致)
•ブラッシングや裏掘り(蹄の掃除)など、全身を触られることに慣れさせます。
•人間は怖くない、信頼できるパートナーだと教える大切な期間です。
2.馬具に慣れる(装鞍)
•頭絡(とうらく)、鞍(くら)、ハミ(口にくわえる金具)など、競走馬に必要な馬具を装着することに慣れさせます。
•特にハミは、騎手からの指示を伝える重要な道具。馬が嫌がらないように、少しずつ慣らしていきます。
3.騎乗に慣れる(騎乗馴致)
•まずは鞍の上に人がまたがり、体重をかけることに慣れさせます。
•その後、ゆっくりと馬を歩かせ(常歩)、人が乗った状態での動きを教えていきます。
この初期馴致が完了すると、いよいよ本格的な調教(トレーニング)が始まります。
これだけは知っておきたい!基本的な調教用語
初期馴致が終わった馬は、競走馬として必要な体力やスピードを身につけるため、
様々な調教を行います。ここでは代表的なものをいくつかご紹介します。
用語 | 読み方 | 説明 |
ロンジング | ろんじんぐ | 調馬索(ちょうばさく)という長いロープを馬につけ、円を描くように運動させる調教方法。騎乗する前の準備運動や、馬のバランス感覚を養うために行われます。 |
坂路調教 | はんろちょうきょう | 坂道コースを駆け上がらせる調教。心肺機能や後肢の筋力(キック力)を鍛えるのに非常に効果的で、多くのトレーニングセンターに設置されています。 |
ゲート練習 | げーとれんしゅう | 競馬のスタート地点であるゲートに入る、中で待機する、ゲートが開くと同時に走り出す、という一連の動作を練習します。これができないとレースに出走できません。 |
追い切り | おいきり | レースの数日前に行われる、本番さながらのスピードで走る最終調整。馬の仕上がり具合やコンディションを見極める重要な調教です。 |
まとめ
今回は、1歳馬の調教に関する基本的な用語について解説しました。
•初期馴致:競走馬になるためのすべての基礎を作る、人間との信頼関係を築く第一歩。
•坂路調教やゲート練習:競走馬として必要な能力を高めるための本格的なトレーニング。
これらの用語を知ることで、愛馬の成長報告がより深く、
楽しく理解できるようになるはずです。
キングビーホースクラブでは、
今後も所有馬の成長の様子を詳しくレポートしていきますので、ぜひご注目ください!